【完全ガイド】NameSiloからCloudflareへDNS・DNSSECを移行する方法(中断ゼロ、キャッチオールメール維持)

I. 移行の前提と核となる原則:「DNS権限の独立」を理解する

本ガイドは、以下の2つの前提に基づいています。

  • 前提 A: ドメイン登録業者(レジストラ)はNameSiloのまま変更しないこと。
  • 前提 B: ドメインの名前解決サービス(DNS)とセキュリティ拡張機能(DNSSEC)のみをCloudflareへ移管すること。

1.1 影響の原理:ネームサーバーがメールの流れを決定する

ドメインのネームサーバー(NS)をNameSiloからCloudflareへ切り替えると、全世界のインターネットがCloudflareのDNSレコードを参照し始めます。

  • メールのトラフィック: DNS内の MX(Mail Exchanger)レコードによって制御されます。
  • 中断ゼロの保証: CloudflareのDNSゾーンに、現在のメールホスティングサービス(NameSilo転送、Google Workspaceなど)に必要な MX、TXT(SPF)、DKIM、DMARC などのレコードを完全に複製し、維持する限り、メールの流れは中断されません。
  • キャッチオール(Catch-all)の原則: キャッチオール機能は、通常、メールサービスを提供するホスト側で提供されます。MXレコードがそのホストを正しく指しており、ホスト側の設定が変更されない限り、機能は維持されます。

💡 プロの洞察: DNS移行の本質は、ドメインの「住所録」の権威ある発行元を変更することです。新しい住所録に古い住所録のすべての重要な「電話番号」(MXレコード)が残されていれば、サービスは失われません。

II. DNSシームレス移行のコア手順チェックリスト

「中断ゼロ」の移行を実現するため、「先に設定、後に切り替え」の原則を厳守してください。

2.1 ステージ 1:Cloudflareでの事前設定(レコード完全性の確保)

  1. ドメインの追加: Cloudflareにログインし、ドメインを追加して、適切なプランを選択します(通常、無料プランで十分です)。
  2. DNSレコードのスキャンと監査: CloudflareがNameSiloの現在のDNSレコードを自動でスキャンし、インポートを試みます。
  3. 手動での重点確認リスト(🚨重要): インポートされたレコードをNameSiloの現在のパネルと手動でクロスチェックしてください。
    • MXレコード: すべてのMXレコード(優先度、ホスト名/名前、メールサーバーアドレスを含む)がNameSiloパネルと完全に一致していることを確認します。
    • TXT/メール認証レコード: SPF(TXTレコード)、DKIM、および DMARC レコードが完全に複製されていることを確認します。
    • ウェブサイト/サービスレコード: A、AAAA、CNAMEなどのレコードが正しくインポートされ、ウェブサイトやサブドメインサービスに影響がないことを確認します。
    • キャッチオールメールの特別確認: MXレコードが、キャッチオールサービスを提供しているホストを正しく指していることを再確認します。

2.2 ステージ 2:ネームサーバーの切り替えと伝播

  1. Cloudflare NSの取得: Cloudflareのドメイン管理画面で、Cloudflareが割り当てた2つのネームサーバーアドレス(例:alice.ns.cloudflare.combob.ns.cloudflare.com)を取得します。
  2. NameSilo NSの変更: NameSiloアカウントにログインし、ドメイン管理ページでネームサーバーをCloudflareのアドレスに置き換えます。
  3. 伝播の監視: DNS権限の切り替えはグローバルなプロセスです。多くの地域では数分から数時間以内に完了することが多いですが、グローバル全体ではさらに多くの時間を要する場合もあります。この期間、新旧のDNS設定が同時に有効になることがあります。信頼できる外部ツール(例:DNS CheckerWhat's My DNS)を使用して、グローバルなNSの更新状況を監視してください。
  4. 最終テスト: 移行が成功したことを確認するため、メールの送受信テストを徹底的に実施します。

III. DNSSECのセキュリティ移行と同期操作

NameSiloでDNSSECを有効にしていた場合、NS切り替え後の同期更新を怠ると、ドメインの名前解決が失敗します。

3.1 DNSSEC切り替え手順:

  1. CloudflareでのDNSSEC有効化: NS切り替え後、Cloudflareにログインし、DNS設定でDNSSECを有効にします。CloudflareはDSレコードまたは必要な値(Key Tag, Algorithm, Digest Type, Digestなど)を生成します。
  2. NameSiloのDSレコードの更新: NameSiloのレジストラパネルに戻り、DNSSEC/セキュリティ設定を見つけ、Cloudflareが提供したDSレコードまたは対応する値を追加/置き換えます。
  3. 最終検証: 数時間後に、外部のDNSSECチェックツールを使用して、DNSSECのステータスが「Signed」でチェーンが完全であることを確認します。

IV. キャッチオールメールへの影響と対応策の詳細

キャッチオールメールサービスのライフサイクルはDNS層ではなく、MXレコードが指すメールサーバー層にあります。 したがって、最初に誰がキャッチオールメールサービスを提供していたかが重要です。

キャッチオールサービスの提供元 影響の判断 対応策(Cloudflare DNS側)
サードパーティのメールホスト (例:Google Workspace, Zoho, ImprovMX) 影響は極小。 メールサービスは外部でホストされており、MXレコードが正しくサードパーティを指している限り、キャッチオール機能は変わりません。 Cloudflare DNS内のMXレコードがサードパーティの要件と完全に一致していることを確認します。
NameSilo付属のメール転送サービス 維持可能。 MXレコードがNameSiloのメールホストを指していればメールは受信されます。 NameSiloのメール転送サービスに必要なMX/TXTレコードをCloudflareに必ず複製します。
Cloudflare Email Routingへの切り替えを検討 新規設定が必要。 これはまったく新しいキャッチオールサービスです。 Cloudflareの「Email」パネルでキャッチオールアドレスを有効化・設定し、MXレコードをCloudflareが提供するデフォルトのレコードに切り替えます。

V. 重要な注意事項とプロのアドバイス

  1. バックアップの徹底: ネームサーバーを変更する前に、NameSilo上のすべてのDNSレコード(特にMXとTXTレコード)をエクスポートまたはスクリーンショットで保存し、迅速なロールバックや問題解決に備えます。
  2. プロキシ機能(オレンジクラウド)の罠: MXレコードおよびメール関連のサブドメイン(例:mail.yourdomain.com)に対して、Cloudflareのプロキシ機能(オレンジクラウド 🟠)を決して有効にしないでください。これらは「DNSのみ」モード(グレークラウド ☁️)に設定する必要があります。プロキシを有効にすると、メールトラフィックが正常に処理されず、メール機能が動作しなくなります。
  3. TTLの調整: 移行の数日前に、すべての重要なレコード(特にMXレコード)の TTL(Time To Live)値を低く(例:300秒/5分)設定することを検討してください。これにより、DNS変更のグローバルな伝播速度が向上します。
  4. 継続的な監視: 切り替え後48時間は、ウェブサイトへのアクセスやメールの送受信ログを継続的に監視し、異常が発生した場合は直ちに特定・解決できるようにしてください。

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(補足:Namecheapなどの他のレジストラからCloudflareへDNSを移行する際も、コア手順(DNSレコードの複製、ネームサーバーの変更、DNSSECの更新)は本ガイドと基本的に同じであり、広く適用可能です。)

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